【連載】エンプティスマイル(1)
「ワタシの今の気持ちに似合うカクテルってありますか?」 今夜、グラスに映るのは切ない笑顔。 都会の孤独の中で、出会った大切なものを掴む力を失った二人。 決められない女と流れに乗ろうとする男の、ちょっとビターな恋愛ミステリ。 第一章 カミカゼ バーテンダーという商売は時に面倒な頼まれごとをする。 午前 […]
「ワタシの今の気持ちに似合うカクテルってありますか?」 今夜、グラスに映るのは切ない笑顔。 都会の孤独の中で、出会った大切なものを掴む力を失った二人。 決められない女と流れに乗ろうとする男の、ちょっとビターな恋愛ミステリ。 第一章 カミカゼ バーテンダーという商売は時に面倒な頼まれごとをする。 午前 […]
やっぱりケンタロウはすごかった。 日々、料理本のことを考えています。仕事ではもちろんのこと、趣味でもありまして。お酒を飲みながら料理本を眺めて思うこと。思ってるけど言えないことを、お酒の力を借りてつらつらと語りマス。 第一回目はケンタロウさんです。なぜ今更?と思われこと必至の、言わずと知れた大人気料 […]
銀座のマダムと一人の女優に憧れ 「何かやり残していることはないか?」 36歳、独身。職業はフリーランスの文筆家。取材をして書きたいときに書き、休みたいときに休むという勝手気ままな生活を送っている。が、人生を80年とするなら、その折り返し地点に差し掛かってきたからだろうか。例えば電車の扉にもたれて、窓 […]
築地が大変なことになるらしい 移転したらお客が来なくなる!? 築地といえば東京の台所。それが豊洲に移転するっていうんで大変らしい。それくらいのうすーい認識だったある日の居酒屋にて。 「移転したらすごく不便になって、2年くらいでほとんど人が来なくなっちゃうんだって…」 隣の席からのこんな話を耳にした。 […]
器屋をやっていてお客様からよく聞くセリフは、「器の世界は奥が深すぎて、何から揃えていいかわからない」というもの。 奥が深いのは確かですが、プロの料理人でない限り、そんなに難しく考える必要はありません。自分の目と手の感覚で好きな器を自由に選び取り、日々の食卓で使ってあげてほしいと思います。 器について […]
はいからさんのカレーライス フードコーディネーターと料理本の編集者が飲みはじめると、出るのは決まってレシピの話──── 最近、なんでもすぐ「簡単」って言うよね(タ)。〝簡単〟も大事ですけど、たまには手間もかけないと(佐)。 時間をかけた家庭の味を知ってる人がいなくなっちゃうよね(タ)。 そうだそ […]
酒の雫 外伝−予告特別編− その男、名を「燗付チョー助」と言った。 むろん、本名ではない。だが、誰もがかれをそう呼んだ。 その名前には謂れがあった。彼は酒飲み──日本酒呑み──の中では知られた男だ。どんな酒を持ってしても絶妙な燗をつけた。温度で言うのなら一度刻み、いや、それだけではない。ときに、一気 […]
二度目の結婚を機に熊本に移り住むことになり ました。 二度目の結婚を機に熊本に移り住むことになりました。はじめて東京を離れることになりましたが、お酒はどこでも土地と人とのご縁をつくってくれるようで、楽しくやっています。まだ半年に満たない、フレッシュな熊本生活の酒的観光案内。お越しの際は、ぜひ足を運ば […]