【連載】絶対おいしいレシピ

投稿日: カテゴリー: レシピ連載

_MG_0315
料理をこよなく愛した菊江おばあさんに教えてもらったカレー。 独自のセオリーと時間が生み出す味わいは、コク深くなんとも芳醇。

はいからさんのカレーライス

フードコーディネーターと料理本の編集者が飲みはじめると、出るのは決まってレシピの話────  

最近、なんでもすぐ「簡単」って言うよね(タ)。〝簡単〟も大事ですけど、たまには手間もかけないと(佐)。

時間をかけた家庭の味を知ってる人がいなくなっちゃうよね(タ)。

そうだそうだ! おいしい料理を作るための〝最低労力〟って決まってると思うんです。省けないものは省けない!!(佐)──────  

時勢に反して、ながーいながーいレシピを紹介します。

(タ)=タカハシユキ (佐)=佐々木智恵美

材料( 6 人分)

牛スネ肉(塊)……700g

玉ねぎ……大6個

にんにく……3片

しょうが……にんにくの倍量

バター……150g ※トラピストバターまたはカルピスバター

小麦粉……大さじ6

カレー粉……大さじ3 ※インディアンマークが目印の、インディアンカレーパウダー

トマトケチャップ……大さじ5強

ビーフブイヨン(固形)……6個

ホワイトペッパー(好みで)……適量

 

牛すね肉を煮る

1.深鍋にスネ肉を入れ、肉がかぶるぐらいの水を注ぐ。強火にかけ沸騰したらアクをすくい弱火で30~40分煮る。肉を取り出し1.5cm角に切る。煮汁は漉してとっておく。

他の材料を煮る

2.肉を煮ている間に、玉ねぎは縦半分に切って芽を取り、繊維に沿って1cm幅にスライスする。にんにくは半分に切って芽を取り、みじん切りにする。しょうがもみじん切りにする。バターは2cm角に切る。

材料を炒め、煮る

3.別の深鍋にバター2個を入れて弱火にかける。バターが溶けてきたら、にんにくとしょうがを加えて炒める。にんにくとしょうがの香りが出てきたら、中火にしてカレー粉を加える。木べらでなじませるように炒め、バター2個を加え中火にする。バターのかたまりが消えないうちに、玉ねぎを加えてからめるように炒め、バターをさらに2個加える。

4.3の玉ねぎが半透明になったら小麦粉を一気に加え、すぐにバターを2個加えて焦げないように鍋底を木べらでこすりながら炒める。小麦粉がバターになじんでしっとりしてきたら、牛スネ肉の煮汁を注ぐ。強火にして沸騰してきたら中火にする。

調味料を加え、煮る

5.4にケチャップと2カップの湯で溶いたブイヨンを加える。甘みが好きな人はケチャップを大さじスプーン山盛り3杯を加える。スープがシャバシャバのうちに牛スネ肉を加える。

6.鍋底が焦げやすいので木べらでときどき鍋底をかき混ぜながら玉ねぎが溶けるまで弱火にして半日煮る。バターが残っていたら途中で加える。 ※好みでホワイトペッパー、しょうゆ、トマトペーストなどを加える(塩は苦味が出るので加えない)。

 

料理:タカハシユキ

文:お台所ちえみ

写真:岡崎良一

レシピ指導:藤木菊枝さん a(明治40年~平成18年)


コメントを残す